黄色い帽子の小学1年生や新しい制服を着た中高生を見かけるようになり、新年度を感じております。
その子たちの新生活には誰かの助けがあったのかも・・
長女の高校受験日の話です。
水沢の公立高校を受験するその日の朝、妻が車で娘を学校まで送ろうとしたのですが、
受験日のため道路は渋滞。近くのコンビニに車を停めて娘を降ろしました。
妻「この道路をまっすぐ行けば左側に校門があるから」
娘は歩き出しましたが、そこに待っていたのが「Y字路」でした。
道路左側を歩いていた娘は斜め左の道路へ逸れて歩いてしまいました。
どんどん校門から逸れ、迷子になってしまった娘。道を聞こうにも人が歩いていない。
受付の時間も迫り、受験すらできない危機に・・どうしよう・・どうしよう・・
パニックに陥り半ベソ状態で歩き続ける娘・・・
とその時・・
1台の車が娘の前に停車しました。
40代くらいの女性ドライバーが窓越しに娘に声をかけてきました。
女性「受験?」
娘「はい。でも迷ってしまって・・」
女性「すぐ乗って!」
娘は受験に間に合い、試験に合格、希望高校に入学できました。
事前に場所を確認させず、娘につらい思いをさせてしまった事を猛省。
この女性は同じ受験生の親ではなかったでしょうか。
娘が中学の制服を着ていたから受験生だと分かったのでしょう。
自分の子のように助けてくれたのでした。
誰の親御さんだったのかを知り、きちんと御礼をしなければなりません。
入学後、学校に協力してもらい、同学年各クラスの子に伝えてもらいました。
結局・・名乗り出る方はいませんでした・・・
どなたなのか存じ上げる事ができませんでしたが
困っている人を見かけたら助ける でもそこに見返りの期待は存在しない
こんな人になりたいと思ったあの「4月」はもうはるか昔
BGM:「春の歌」 スピッツ